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飼育マットの選択

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飼育便利帳


幼虫の飼育マット(エサ)にも、いろいろあります。


マットは、いろいろ市販されていますが、選び方を間違えると幼虫が、死んでしまいます。

生おがマット

発酵
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クヌギ、コナラなどの生木を粉砕したものです。

ホームセンターなどには、ほとんど販売されていません。
昆虫専門店、WEBショップなどで購入します。
生木なので栄養素は豊富ですが、幼虫はこの状態のマットを消化吸収することが出来ません。

用途は、クワガタムシ飼育の菌糸ビンまたは、発酵マットの材料として使います。

色は、木の色です。

これは、クワガタムシ、カブトムシ幼虫飼育には使えません。


一次発酵マット

発酵
レベル1



クヌギ、コナラの生木を使って「しいたけ栽培」をしたあとの朽ちた木を乾燥させて粉砕したものです。

ほだ木粉砕マット、埋め込みマット、成虫管理マットとも言われています。

用途は、カブトムシ、クワガタムシ成虫の飼育
クワガタムシの産卵セット(オオクワガタなど)に
使います。

色は、薄茶色です。(ほとんど木の色)

これはクワガタムシ、カブトムシ幼虫飼育には、あまり適していません。
使用はできますが、栄養素が乏しく大きな個体にはできませんし、途中で死ぬことが多くなります。


二次発酵マット


発酵
レベル2


一次発酵マットに小麦粉、フスマなど添加剤を混ぜ、
1ヶ月ほど発酵させたもの、又は一次発酵マットと生おがマットを使い添加剤を混ぜて、1ヶ月ほど発酵させたものを二次発酵マットといいます。

一般には、このマットを発酵マットと呼んでいます。

用途は、クワガタムシ幼虫の飼育、クワガタムシの産卵セットなどに使います。
この中でも、発酵の程度によりさらに2種類に分けられます。
◆クルビマット
オオクワガタ系幼虫用
◆アンテマット
アンタエウス、ヒラタ、ノコ、色虫系幼虫用

色は、茶色〜焦げ茶色です。

これは、カブトムシ幼虫飼育には使えません。

カブトムシ幼虫の飼育には、成分の分解が、足りません。
クワガタムシ幼虫を飼育したあとであれば、飼育できるようになります。(成分の分解が進むため。)


カブトマット

発酵
レベル3



二次発酵マットをさらに2ヶ月ほど発酵させたマットです。
カブトムシ飼育において発酵マットというと、このカブトマットのことをいいます。

カブトマットと呼ばれることが多いのは、クワガタムシ飼育用の発酵マットと区別する為でしょう。
ちょっとややこしいですが、覚えてください。

用途は、カブトムシ幼虫の飼育、産卵セット、ミヤマクワガタの幼虫飼育、産卵セットなどに使います。

色は、黒色〜黒に近い焦げ茶色です。

これは、カブトムシ幼虫飼育にもっとも適しています。


廃菌床発酵マット


発酵
レベル3



ナメタケなどのキノコ栽培では、菌床栽培という栽培方法でキノコ類が生産されています。
この栽培で使い終わった菌床を粉砕、添加剤を混ぜて発酵させたマットです。

菌床には、キノコ菌糸によって分解された成分が豊富にあり、添加剤を加えて再発酵させることで、栄養豊富な発酵マットを作ることが出来ます。

このマットは、カブトムシ、クワガタムシの幼虫飼育に使用できる万能マットになるようです。

キノコ菌床

発酵
レベル2


生おがマットにキノコ菌糸(オオヒラタケ、ヒラタケ、カワラタケ)を廻らせたものです。
小麦粉、フスマなど添加剤を混ぜることがあります。、

これを詰めたものが、菌糸ビンですね。

用途は、主にクワガタムシ幼虫の飼育に使います。
Dorcus属のクワガタムシの大部分を飼育できます。
ノコギリクワガタに使用する場合は、最後にはビン内で暴れることが多いです。

色は、白です。少し黄色の時もあります。

これは、カブトムシ幼虫飼育には使えません。

カブトムシ幼虫の飼育には、3ヶ月程度経過し、かなり成分の分解が進んだものを与えます。
カブトマットに混ぜるといいようです。


腐葉土

発酵
レベル?



腐葉土については、管理人は使用していませんし、皆さんにお勧めもしません。

理由は、まず第一に、成分の分解具合が、よく解らないからです。十分に分解されてないとカブトムシ幼虫は、食べることが出来ないのです。
見た目では、まるで判断がつきません。
市販のカブトマットなどであれば、発酵時間がある程度、予測でき分解具合もわかります。

第二に、針葉樹の混ざってないもの、各種薬品の混ざってないものを確認する必要があります。
これも見た目では、判断がつきません。
メーカーに問い合わせてもいいのですが、いろいろなことを問合せなくてはいけません。

第三に、材料がはっきりしてないので栄養があるのか無いのか、見当がつきません。
育ててみないとわからないのです。

これらの条件が、整った腐葉土であれば価格も安くて、幼虫にも安心して与えられるのですが、身近なお店で見つけるのが大変です。

ホームセンターなどで販売されている腐葉土で、
「栄養価も乏しく大きく育たない。」
「いろいろ確認して与えた腐葉土で、幼虫が全滅した。」
「まったく大丈夫で、普通に成長した。」
など、いろいろな報告があるのも、うなずけますね。

一番、価格も安価に購入できますが、使用するには少し難しいエサといえます。

改造腐葉土

発酵
レベル?



どうしても腐葉土を使いたい方向けです。

腐葉土をどうしても使いたい場合は、メーカーに100%広葉樹、薬品無添加だということを確認してからになります。

大きく成長させたい場合は、自分で少し栄養素を加えます。簡単に加えられるのが、小麦粉、フスマです。
2次発酵マットを作るときにも、栄養素、発酵要素として使ってますね。

加える量は、3%程度でよいと思います。
3%といっても難しいですが、腐葉土10Lに対して、普通のコップ1杯です。
コップは、200cc〜250ccぐらいですね。
加えた後、かき混ぜて10日〜2週間ほどで完成です。
温度は20℃〜25℃程度は、あったほうがいいです。
完成したら、腐葉土の温度を確認してから、幼虫に与えます。

その他にも、カブトマットやクワガタ飼育後の発酵マット、クワガタ飼育後の菌糸の食べ残しなどを混ぜる方法もあります。

腐葉土の使用に際しては、はっきりしたことがわかりませんので、自己責任にて与えてください。