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ノコギリクワガタ飼育日記

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ノコギリクワガタ飼育日記08年


ノコギリクワガタ♀ GET!

ノコギリクワガタ 野外採集♀

種親 産地:愛知県
野外採集♀31mm

夏の間、子供の祖父が近所の森でクワガタムシをとって来てくれていました。
この中にいました、ノコギリの♀!

ゼリーをあげると「かぶりつき!」

よほど、お腹を空かせていたようです。
野外で交尾済みでしょうから、卵のために栄養をとりたかったのでしょうね。
お腹には、もう次世代の卵が宿っていることでしょう。


産卵
セット
2008年08月20日

ノコギリクワガタの産卵は、各種離島ノコ含めて、飼育中ケースで組む「普通の産卵セット」でもいいのですが、産卵木を入れるセットでは、飼育できないほど爆産することがあります。1回のセットで50頭前後も、産んでしまいますと普通は全て飼育できません。

今回は、飼育数10頭前後を狙って産卵させる調整飼育で産卵させます。

クワガタ かんたん産卵セット」に入れ1日ごとにケース底、側面などの産卵数を確認しながら飼育する訳です。
画像は、飼育ケースHR−2 寸法155*235*140mmという中ケースより少し小さなケースです。

毎日、ケースを観察しながら、「今日は2個、産んだ!」
とかいいながら飼育しますので以外と面白いです。


卵確認 2008年08月22日

最初の卵が、見えました。産み始めたようです。

今日から、毎日の産卵数を確認しながら、1日の産卵数を予想するわけですね。
次の卵が、翌日に見えたら1日に1〜2個ですね。
3日目に3個なら、この母クワは、1日に1個ペースですし、5個とか見えたら1日に2個ペースな訳ですね。

5日〜1週間で目標の10頭が達成できます。

2008年08月30日

ケース底に6個確認しましたので、母♀をセットより取り出しました。
マット中の見えないところにも、数個は産んでいると思います。
産卵セットの大きさから10頭前後なら2齢幼虫までは、十分、飼育できますのでこのまま飼育していきます。


幼虫
確認
2008年09月21日

初齡幼虫を確認しました。

2齡幼虫で十分成長するまでは、産卵セットで飼育していきますので、このまま観察のみです。


割り出し
2008年10月12日

割り出ししました。
ばっちり11頭でした。調整飼育成功です。

マットで飼育していってもいいのですが、菌糸ビンでの飼育のほうが、とても幼虫の観察がしやすいので、今回は菌糸ビンを最初の1本目だけ使ってみます。

実際に産卵木を入れるセットでの観察では、幼虫のほとんどが、産卵木に食い入っています。
やはり、自然界では、初齢、2齢、3齢中期ごろまでは、朽木の中で生活してその後、マット質のところに移動し、最後は土部に移動して蛹になるのでしょうね。

今回は、その生態に近い飼育をしてみようかと思っています。しかし、まともに朽木を使うことも出来ませんので最初は、菌糸ビンを使うということですね。

関連項目:ノコギリクワガタの一生


菌糸ビン
投入。
2008年10月13日

1日ほどで底部にたどりついたようです。
600ccのビンに、半分よりちょっと大目にしか、菌糸を詰めていません。
ノコギリの幼虫はあまり食べませんので、これくらいで十分ですね。

割り出し直後、幼虫のお腹はマットの色で黒っぽかったのですが、もうすでに菌糸を食べて薄茶色になっています。
観察していると菌糸ビン側面の白い皮膜の部分を好んで食べているようです。




マット飼育開始。 2008年11月25日

1ヶ月半ほど経過しました。
幼虫もそこそこ成長してきましたので、ちょっと早いですがエサ交換しました。

♂5頭、♀6頭と、ほどよい数です。
♂は7〜9g、♀は4〜5gほどです。
まだまだ成長途中のようで、♂幼虫は頭の大きさからすると体が少し細いですので、マット飼育でどこまで成長してくれるか楽しみです。

♂は1000cc、♀は600ccに投入です。

同じ時期に同じ条件で飼育中のトカラノコギリなどは、♂で14g、15gなどがいますので、本土のノコギリクワガタとは消化吸収の仕方が、はっきり違うようです。
本土のノコギリクワガタは、菌糸飼育によるメリットはあまり無いようですね。
水分量の調整で、また結果が違ってくるかもしれませんが、次回の飼育時に試したいと思います。

今回の交換が、最終交換の予定です。
最終体重は、はっきりわかりませんが、ノコギリは少し劣化ぎみマットのほうが大きくなりやすいので、今回の交換が最終交換となるわけです。
あとは、1〜2ヶ月に1回の割合で水分調整しながら、来年7月の羽化まで管理します。
劣化ぎみマットは、コバエの大好物なので進入されないように気をつけます。


ノコギリクワガタ 蛹 ♂

前蛹

蛹♂
2009年03月26日

♂幼虫の前蛹状態です。
蛹化直前のブヨブヨ状態です。27日に蛹になりました。

03月30日

蛹の体長測定をしました。51mmでした。
管理温度22度だったのですが、この次期に蛹化してしまいました。
あと2ヶ月は幼虫でいてほしかったのですが、大歯型になりましたのでここまでは成功です。
予想サイズは、60mm前後です。
観察後は、もとの蛹室にもどしておきました。

♀は、管理温度が低い為、まだ幼虫です。


♂ 羽化 2009年04月22日

♂が、無事羽化しました。ピカピカの新成虫です。
アゴも十分湾曲して、立派な♂です。
サイズも65mmぐらいですね。固まってからの計測が、楽しみです。

蛹室を飼育ビンの底部に作った場合は、なるべく画像のように蛹室の上部のマットを取り除くようにしています。
理由は、蛹室の中の湿気を調整するためです。
羽化する次期になるとマットの劣化から、水分が蛹室にたまりやすくなることが多いです。
飼育ビンの中は、水分が下に溜まりやすく、羽化不全になることがあるからです。
画像の蛹室はビンの底でしたが、空気を通してあげることで程よく乾燥してくれました。

ノコギリクワガタ 蛹 ♀

蛹 ♀ 2009年05月27日

ようやく、♀が全頭、蛹になりました。
羽根部、足部とも異常なくきれいな蛹です

蛹になったのはいいのですが、全頭、ことごとく飼育ケースの底です。
ほとんどの個体が、底に作ることが多いのでしょうがないんですが、これだけケース底が見えてるとなると羽化不全になりやすいですね。

人工蛹室を用意しないと・・・・。

ノコギリクワガタ 蛹 ♀

ノコギリクワガタ 羽化 ♀

ノコギリクワガタ 羽化 ♀

ノコギリクワガタ 羽化 ♀

♀ 羽化 2009年06月10日

ケース底で、蛹になった♀が、羽化直前に色付いてきました。
羽化不全を防ぐため、人口蛹室で羽化させました。

プリンカップにティッシュペーパーを入れて、少し丸みを付けて水分を含ませて出来上がり!
この時の水分は、ほんの少しです。

羽化直前の蛹をいれます。
もうすでに、足を動かしてウォーミングアップしています。

前羽根と後ろ羽根が、きちんと伸びきるまで約4時間、体が茶色になるまで6時間ぐらいです。

残りの個体も、もうすぐ羽化しそうです。

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ノコギリクワガタ 羽化 ♀

ノコギリクワガタ 羽化 ♀

飼育後記

計測
2009年06月17日

♂4頭、♀6頭が無事成虫となりました。

♂のサイズが、65、66、66、67mmで、♀は32〜34という結果です。
羽化不全は、無く、♂が1頭幼虫のときに消えてなくなってしまいました。

♂の最大が、67mmで特大サイズではありませんが、十分大型といえるサイズです。
オオアゴの開き幅、湾曲ともに迫力が出て、十分納得できる個体にはなったと思います。

反省点は、「マットの水分が少し足りなかった。」と感じているのですが、飼育数が♂4頭では、はっきりしたことはわかりません。
次回は、少し水分量の調整をしっかり管理して特大(70UP)を目指したいところです。


飼育後記

休眠期間
2009年10月25日

今回、全ての飼育個体が6月中旬までに羽化してくれました。ここで一つあることを試してみようと思いました。

休眠について検証です。

本土ノコギリクワガタは、「羽化した年から1年間休眠し、翌年の初夏ごろに活動を開始する。」という生態をとることは、一般には知られています。
中には少ないながらも、「ごく短い間に活動を開始する個体もいるらしい。」と、いうことも言われていました。
今回、夏本番を迎える6月中旬までに、全頭羽化してくれましたので、この絶好の機会に検証してみました。
飼育管理温度は、常温です。

結果

65〜67mmの♂4頭は、現在も休眠しています。
♀6頭は、すべて7月中旬活動開始、画像は9月中旬に息絶えた最初の♀です。

この飼育結果から、次のことが分りました。

1、♀は1ヶ月程度で活動開始できる準備が整う。

2、7月の上旬〜中旬にかけての気温の上昇するときに活動開始する。

3、♂は、体の準備が整うまで数ヶ月かかる。

ノコギリクワガタの今までの何回かの飼育結果より7月以降の羽化個体からは、ほとんど活動開始する個体は観察できませんでしたので、今回は、少しびっくりするような結果でした。
リュウキュウノコギリクワガタ種では、「7月までに羽化した個体でその年に活動開始する個体。」が出てきますが、本土ノコギリクワガタでは、「6月までに羽化した場合にその年に活動開始する個体。」が出てくるようです。

本土ノコギリクワガタとリュウキュウノコギリクワガタ種で1ヶ月ほどの差があることも面白いです。

今回の飼育では、♂の活動開始は見られませんでしたので、♂の準備が整うのにどれぐらいの時間が必要なのかも興味深いところです。
一番羽化の早い♂で4月なのである程度特殊な状況でもないかぎり、♂の活動開始は翌年になるのかもしれません。