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クロシマノコギリクワガタ

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クロシマノコギリクワガタの知識


クロシマノコギリクワガタ

クロシマノコギリクワガタ ♀

学名 Prosopocoilus Inclinatus Kuroshimaensis
分布 鹿児島県鹿児島郡三島村黒島
体長 ♂?〜69mm、♀30mm前後
飼育温度 成虫
活動期 20℃〜30℃(推奨25℃〜28℃)
休眠期 10℃〜18℃(推奨15℃)
産卵期 25℃〜28℃が最適
幼虫
10℃〜30℃(推奨20℃〜25℃)
蛹化温度 26℃〜28℃
記事 暗赤色、対表面のツヤ。

大顎の窮屈なまでの湾曲が、魅力のクロシマノコギリクワガタは、ごく最近亜種認定されました。
本土ノコギリの大顎を凌駕するような湾曲は、国産ノコギリファンなら必見でしょう。

2006年6月28日
三島村昆虫保護条例により採集禁止。

注:平成17年6月28日と掲載していましたが、2006年ですと平成18年ですね。 管理人の記憶ですと2006年だったと思いますので、西暦表示にしておきます。
飼育日記 2006年〜

クロシマノコギリクワガタ飼育日記


クロシマノコギリクワガタ ペア

種親 産地:三島村黒島中里林道
種親:♂60累代WF1
    ♀32累代WF2(別系統)

2008年9月20日

前回飼育記で、WF1の♂のみの飼育記となって寂しい思いをしていました♂ですが、別系統の今年羽化の♀が活動開始しました。
クロシマノコギリも羽化した年に活動開始する個体が、出ますので個体管理には注意が必要です。

貴重なWF1♂の子孫を残せることが、出来そうです。

WF1♂が2005年10月孵化〜07年9月羽化
WF2♀が2007年8月孵化〜08年7月羽化です。
♂♀共に成長する時期は、もろにズレているのに活動時期は、同じになるんですね。
どちらの系統も2005年野外採集2♀からの子孫ですから、自然界でもこんなことが起きているのかと想像するのも楽しいですね。

ちなみに他のWF2世代は、現在来年の飼育に向けて休眠している最中です。

クロシマノコギリは、管理人が特に好きなノコギリですので気合が入りますね〜。

ペアリング クロシマノコギリの♂は、管理人が飼育してきた各種ノコギリクワガタの中でも、特に凶暴です。
安易に同居させると、♀は何頭いても足りません。

性格、性質はヒラタクワガタ並です。
他の日本産ノコギリクワガタで起きる「♀殺し」の確率は10%程度だと思いますがが、クロシマノコギリに関しては、「ほぼ100%」です。
凶暴だと言われるトカラノコギリでもここまで「♀殺し」は、起きません。
この他に櫓岳産も2系統所有していますが、♀を「チョキン、チョキン」します。

クロシマノコギリクワガタは、凶暴です。

必ず、オオアゴを固定してペアリングすることになります。

関連項目:ペアリング 事故防止(♀殺し防止)


産卵
セット

卵確認
2008年09月27日

クワガタ かんたん産卵セット」に♀を入れました。

2008年10月03日
ケース底に数個の卵を確認。
♀を産卵セットより取り出し。

順調に進んでいますが、クロシマノコギリは少し飼育数を確保したいですから、再度、産卵セットを組む予定です。


孵化

初齢幼虫
2008年10月23日

約3週間ほどで、初齢幼虫を確認しました。
孵化して約1日ぐらいの幼虫です。

もうすでに、体の中は黒っぽいのでマットを食べているようです。
クロシマノコは、今までマット飼育しかやっていませんが、♂で60〜63mmぐらいしか出せていませんので、菌糸を使用して飼育してみるのも面白いですね。
ただ、菌糸を使ったからといって、大きくなるとは思えませんが・・・・・。


割り出し

2齢幼虫
2008年12月10日

ケース越しに多数の2齢幼虫が、見え出してきましたので割り出しをしました。

全部で22頭! すべてが2齢幼虫になっていました。
なかには、卵巣細胞の確認できる個体もいます。

マット飼育と菌糸飼育と両方観察できそうですので、マット飼育12頭、菌糸飼育10頭で飼育してみます。



ビン観察
2008年12月13日

幼虫達が、無事に飼育ビンを気に入ってくれたか、観察してみます。

なんとか、全頭、気に入ってくれたようです。
順調にビン底まで、たどりついています。
マット飼育ではあまりよくわかりませんが、菌糸飼育ですと、幼虫の行動範囲がわかりやすいですね。

2ヶ月後のエサ交換、体重測定が楽しみです。



3齢幼虫

体重測定
2009年02月03日

幼虫達も、3齢初期から中期にさしかかってきましたのでマット交換をしました。
♂幼虫は、マット飼育、菌糸飼育ともに8〜11gでした。
今回は、マット飼育、菌糸飼育ともに成長にあまり違いがみられません。というよりかなり個体差が出てるようです。
ぐいぐい成長する次期ですので、あと5gぐらいは増えてほしいですね。

♀幼虫は5〜8gといった感じですが、画像の♀幼虫は卵巣細胞がかすかに見えるだけでとても判別しずらい幼虫です。卵巣細胞も成長に個体差があるのかもしれません。頭の大きさ、体重からもほぼ♀と判断してますが、さてどうでしょうか。
ほぼ♀ですが、♂だったらチビ〜です。



♀ 蛹

♂ 前蛹
2009年08月17日

♀の蛹を確認しました。
とても、きれいな蛹室を作っていました。
マットの水分量の調節もうまくいったようです。

♂の幼虫が、蛹室を作っていました。
おしりのほうは、ぶよぶよになってきています。
もうすぐ、落ち着いて前蛹になりそうです。


♀ 羽化
2009年08月23日

♀の羽化です。
つやつやで、とてもきれいに羽化してくれました。
新成虫の誕生です。
クロシマノコギリの♀も羽化後、3週間ほどで活動開始する個体がいますので、2週間で低温管理の予定です。


♂ 蛹
2009年09月08日

♂の蛹の観察です。
クロシマノコギリは、アゴがとても湾曲してますね。
そのかわり、短いです。
その為、サイズがなかなか期待できないです。


♂ 羽化 2009年09月30日

上羽根もきれいに伸びて、アゴを前に伸ばしています。
ここまでくれば、ほぼ完品羽化です。

羽化サイズは、62、63mmぐらいです。
クロシマノコギリとしては、60mm超えれば十分大型ですので、今回も無事飼育成功ですね。

アゴ先もきれいに揃って、この状態でも触ると威嚇してきます。やはりこの種は、気性がとても荒いです。
今はあまり、触らないほうがいいので体が固まるまで待って、2週間ほどしたら体長測定です。





♂ 羽化 2009年11月08日

♂は現在休眠中ですが、観察のため取り出したところ激しく威嚇してきます。
休眠中でほとんど寝てるはずなのに、前脚2本をと大アゴとで振りかざしてきます。
他のノコギリクワガタ種では、さわっても「ボー」っとしている個体が多いのですが、この種はとにかく気性が荒いです。
この気性の激しさが、この種の魅力でもありますね。

羽化サイズですが、♂65mmが最大で60〜64mmぐらいで羽化してきています。
♀は、最大39mm、33〜37とかなり成長してくれました。
菌糸飼育とマット飼育との比較なんですが、3齢からはマット飼育にしていたためとくに大きな違いもみられませんでした。
次世代以降で菌糸飼育の個体群とマット飼育の個体群とで分けていけば、違いが出てくると思いますが、機会があったときにまた試してみたいと思います。

貴重なWF1の子孫を残すことができたので、次世代さらにサイズUPしていきたいですね。