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ペアリング 事故防止(♀殺し防止)
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飼育HELP!


クワガタムシのペアリングをすると、♂が♀を挟んでしまいます!

場合によっては、♀が死んでしまいますので卵を産ませたい時には困りますね。では、なぜ、挟んでしまうのでしょうか?
その前に昆虫達の行動を理解したほうがいいかもしれませんね。

昆虫の防御本能

身を
守る。
◆外敵からの攻撃に備える。

ハチはおしりの毒針を相手に指して敵を撃退します。
セミの♂は、「ビービービー」「ギーギーギー」というような絶叫音とオシッコを撒き散らしながら、飛んで逃げ去ります。
バッタなどは、動く物に対しては、瞬間的に飛んで逃げ去ります。
カメムシ、オサムシ、ゴミムシなどは臭い匂いを放って、その場から一目散に立ち去ります。(本当に臭いですね。)

では、クワガタムシは? もちろん「相手を挟む!」という方法です。

このように昆虫は、外敵からの攻撃に対して常になんらかの防御能力を持っている種が多いです。
この防御能力は、ある刺激に対して無条件反射的に行われるようです。

クワガタムシの反射行動

クワガタムシの体 クワガタ達の体は、強靭なキチン質と呼ばれる軽くて硬い物質で出来ています。
クワガタ達は同じようなこの硬い材質のものが、自分の体に触れる刺激に対しては非常に敏感に反応します。

「クワガタ相撲」などで、死んだクワガタのアゴを棒の先にくくり付けてトレーニングしている姿をよく目撃します。
外敵、又は同種の♂からの攻撃と思わせる為ですね。

そのほかには、プラスチックにもよく反応します。
木で出来た割り箸などには、反応がほんの少し鈍いです。
そのとき

クワガタムシは?
仮にアゴ先に「コツン」と、何かが当たったとします。
このときの♂の反応は、だいたい3種類ぐらいになります。

1、その場でアゴを大きく開いて、威嚇する。
敵と判断した場合−−−>次の瞬間に挟みかかる。

2、その場でアゴを大きく、又は少し開いてから様子をみる。
−−−>場合によっては、逃げる用意をする。

3、そそくさとその場を去る。(逃げる。)

この防御能力を発揮するときの無条件反射の程度が、クワガタの種類、更には個体によって違うということです。

要するに「反応するときにすぐに挟む個体とあまり挟まない個体がいる。」ということです。

ちょうど歩いていった先に何かがいて、「コツン」とアゴ先に当たったとします。
次の瞬間にアゴを開いて「ガシッ」と挟む個体、様子を見る個体、その場を去る個体、という具合にいろいろな個体がいるということですね。

挟む個体には、♀を何頭あてがってもすぐに挟んで真っ二つにすることが多いです。

ヒラタクワガタは、1のタイプにあてはまります。
オオクワガタ、コクワガタは、ほとんど3のタイプですが、2のタイプもいます。
ノコギリクワガタは、1、2、3とそれぞれのタイプがいます。

これは、自然がそれぞれのクワガタムシに与えた性質、又は個々の個体の性格だと思います。

あまり、目が見えていないのですから、十分、事故(♀殺し)が起こりえると考えても不思議ではないですね。



クワガタ♂による♀殺しを防ぐ為に!

成熟度 まずは、十分成熟していることを確認します。

エサゼリーをよく食べている。
早足で逃げる。
足の踏ん張りが強い。

などで、判断がつきます。

関連項目:ペアリングの時期
普通に
ペアリング
♂1♀1を小又は中ケースに入れて3日〜1週間同居させる方法です。

オオクワガタ、コクワガタは、特に問題なく同じケースに同居させるだけでいいと思います。

ヒラタクワガタは特に危ないですが、巣穴のついた木を入れてやるだけで、♀殺しはほとんどなくなります。
(♂は、隠れ家が出来て安心する為。)
同じ♂かと錯覚するほど、おとなしくなります。
−−−> 参考:タカラヒラタクワガタ

ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタの場合は、・・・・祈ってください。
「事故が、おきませんように・・・・・。」

ノコギリクワガタの場合、事故がおきる確率は10ペア中1ペアぐらいです。
1ペアしかいなかったら、やらないほうがいいです。
後で、とても後悔します。

ここで、注意することは交尾が終わり、♀が交尾を拒否するようになったことに早く気付くことです。
交尾を拒否するようになった♀に対して♂の攻撃が、始まるからなんですね。
要するに「どけどけー!」って感じなんでしょうね。

では、どうやってそれに気付いたらいいか・・・。

ここが、これからの課題ですね。
ハンド
ペアリング
人が、見ている場所で交尾させる方法です。

この方法は、他の方々のサイトでもよく掲載されていますね。
洗面器などの中に止まり木を入れて、♀を置き、その上に
♂をそっと乗せる方法ですね。
♂が、♀を攻撃しそうになったら、すぐに中止させることが出来て♀を落とさずにすみます。

この方法のこつは、♀の前翅(エリトラ)から、発するフェロモンを♂に感知させることです。
♂の触覚が♀の前翅(エリトラ)に当たるよう、うまく♂を乗せて下さい。

しかし、♀は♂のことをどこで認識するんでしょうね〜。
♂のフェロモンは、どこから出ているのか・・・・。
この辺が、わかっていません。

ちなみに・・・・「前翅(エリトラ)」とは・・・、
甲虫の硬くなった前羽のことです。


アゴを
固定。
確実な方法は、アゴが開かないように「輪ゴム」などで固定する方法ですね。この方法も、もう特に説明する必要もないかと思いますが、一応掲載しておきます。
画像は、グルーガンで固定しています。

クワガタムシは、挟む力は強くてもアゴを開く力は弱いです。
ならば、開かないようにすればいいだけです。
ペアリングの期間だけは、♂にとっては不便ですが我慢してもらうということですね。
当サイト
では?
ハンドペアリングは、しません。
眺めて観察する時間が、なかなか取れないので基本は、普通にペアリングします。

◆♀が複数いる場合

普通にペアリングします。
♂が、凶暴だとわかった場合は、アゴを固定します。

◆♀が1頭の場合

♂のアゴ固定は、必須ですね。




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