成虫に羽化したのですが、エサゼリーも食べずにじっとしています。
病気でしょうか?
病気ではないですが、じっとしてるのには何か訳がありそうですね。
休眠 |
クワガタクシ、カブトムシは羽化すると、まず始めに外骨格が固まってきます。体の中は自由に動けるようになるまでに、いくらか時間を必要とします。
この時期は、動かずにじっとしています。 自然界では、活動できる季節まで蛹室でじっとしていることになります。
これを休眠といいます。
国産カブトムシであれば、3週間〜1ヶ月ぐらいです。
この休眠ですが、クワガタムシ、カブトムシの種類により様々です。
ノコギリクワガタの場合は、最長1年間です。 国産カブトムシであれば、3週間〜1ヶ月ぐらいです。
ヘラクレスオオカブトムシのような、大型カブトムシになると1ヶ月から3ヶ月程度必要となります。
体が大きければ大きいほど、この休眠期間を長く必要とします。
生息地の気候に合わせて活動できるように、この休眠期間で調整していると考えられています。
例えば、雨季と乾季です。
乾季には、蛹室でじっと待ち、雨季に一斉に活動開始するという事です。
雨季でなければ、エサなどがない地域では発生の季節を合わせないとすぐに死んでしまいますね。
外国産オオカブトムシは、羽化までに2年近くかかりますので休眠期間がない場合は、エサ探し相手探しなどで非常に苦労するでしょうね。
この休眠期間は、触らずにそっとしておきます。
下手に触って、動かしたりすると死んでしまいますし、まだ自分でうまく動くことが出来ません。転倒などすると自分で起き上がることが出来ない個体もいます。
蛹室から取り出す場合などは、そっと飼育ケースに移しましょう。 |
活動
開始 |
体の中の準備が、整うとようやく自由に動けるようになります。
気温などの条件が整うと、自力で蛹室などから出てきたり、蛹室から取り出してあった場合は、動きだします。
この状態を活動開始といいます。
すぐにエサゼリーをあげましょう。
中には、エサゼリーをすぐに食べる個体もいますが、なかなか食べださない個体もいますので、気長に待ちます。 |
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