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カナブン

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カナブンの知識


カナブン 2

カナブン

学名 Rhomborrhina japonica
分布 本州、四国、九州及び各離島
体長 22〜30mm
飼育温度 成虫
活動期 20℃〜30℃(推奨25℃〜28℃)
越冬期 成虫は、越冬しません。
産卵期 25℃〜28℃(推測)
幼虫
10℃〜30℃(推奨20℃〜25℃)
蛹化温度 26℃〜28℃(推測)
記事 カブトムシ、クワガタムシの存在感の前に影が薄いのですが、体色の美麗さは日本の甲虫の中でも1、2を争う虫と言えます。

本種の体色は、金属光沢をベースにしたノーマル色が茶色(紅茶色)で、色の3原則に従って、赤、青、緑、又はその中間色といろいろな個体がいます。
カタカナ表記ですと、解り易いかもしれません。

メタリックブラウン(ノーマル色)
メタリックグリーン(緑 − 参考画像の個体)
ワインレッド(赤)
ディープブルー(青)
ブルー・グリーン(青の混じった緑)
グリーン・ブルー(緑の混じった青)
その他ハイブリッドカラー

樹液場では、95%ぐらいがノーマル色で、3%が緑、あとの2%が他の体色の個体というような感じでしょうか。
特に統計を取った訳でもないので、推測にすぎませんが、赤、青などもめったに見ることはありません。
ハイブリッドカラーの個体が、いたら超希少ということになります。

本種の特徴は、戦闘能力の高さではなく、スピードの追求にあるようです。
足の動きは、とても早く、樹液場に集まる甲虫の中で1番逃げ足が速いです。
飛ぶときもカブトムシのように上羽根を全開にはせずに、少し浮かせるだけで、下羽根をはばたかせることができます。

飛ぶ体勢になる−−>
上羽根を少し浮かせる−−>
下羽根を左右に伸ばす−−>
下羽根をはばたかせて飛ぶ。

ほとんど1秒程度で、これだけのことをやってしまいますので採集するときは、すばやく採集することになります。
ただし、樹液をなめて油断しているときは、簡単に採集できますが・・・・。
飼育日記 2008年07月〜
注意! ※カナブンやカブトムシはコガネムシの1種ですが、成虫は、「樹液」を、幼虫は「腐葉土」などを餌にしています。

庭、ベランダの植木鉢、プランターなどからカナブン、カブトムシらしき幼虫などが出てきた場合は、

庭で発見!コガネムシ 成虫と幼虫

のページをご覧ください。

このページでは、樹液場などにくる本物の「カナブン」を掲載しています。


カナブン飼育日記



カナブン 判別

種親

判別
産地:愛知県
累代:WD
2008年07月19日

緑色の綺麗なカナブンを採集できました。
ほとんど、国産カブトムシと飼育法は同じだと思いますので、この機会に飼育してみようと思います。

カナブンには、近縁種のアオカナブンというのがいますが、緑色の個体の場合、どっちかよく解りません。
アオカナブンといっても色は緑色なのです。
この個体がカナブンなのか、色のよく似たアオカナブンなのか、判別しないといけません。
いろいろ調べてみると、後ろ足の付け根のところの形が違うということがわかりましたので、判別したところ間違いなくカナブンと判明しました。(赤矢印)

次にこの個体は、♂なのか♀なのか、♀だったら持ち腹期待で産卵セットに投入できますので、調べてみました。
お腹(黄矢印)に凹みのないのが♀だそうですので、この個体は♀だということが、判明しました。

「よっしゃ、そのまま産卵セットに直行です。」

カナブン 産卵セット

産卵セット 2008年07月20日

産卵セットです。
カブトムシ 産卵セット」の小型版です。
HR−1 125x180X130mmの小ケースにカブトマットをケース底2cmを固く、その上に「ドサッ」と入れました。
ライターは、大きさ比較の為ですね。


幼虫確認 2008年08月29日

ケース側面には1ヶ月以上、何の変化も無くてほとんど諦めていました。
しかし、本日幼虫らしきものが、「ちらっ」と見えました。
なんと、成功していました。

セットを少しづつ、掘り進むと初齢、2齢幼虫がぞろぞろと出てきました。
全部で53頭! 恐るべしカナブン! 産みすぎです。
カナブンの産卵は、ケース側面にはしませんね。マットの中心部ばかりだったようです。幼虫は、ほとんどケース側面に姿を現しません。
この小さなケースでここまで産んでいたとは、まったく気付きませんでした。せいぜい20匹ぐらいだろうと思っていました。
常温飼育ですし、ケースに分けてなんとか飼育して、体色の出現率など観察できそうです。それにしても多い!

母カナブンは、まだまだ元気でした。

カナブン 卵 初齢幼虫

カナブン 幼虫 初齢

卵と

初齢幼虫
卵です。マットがくっついてよく色が、わかりません。
大きさは、1.5mmぐらいですね。

初齢幼虫も小さいです。
すぐに背中で移動しようとするので、なかなか写真がとれません。
体毛が、とても多いです。

カナブン 幼虫 2齢

2齢幼虫 2齢幼虫です。
すぐに背中で移動しようします。
画像もひっくり返る途中です。

カナブン 幼虫 3齢




3齢幼虫 3齢幼虫です。
体の割りに頭はとても小さいです。
ちょうど体と頭が、くっついている部分が、カクカクになっています。
成虫の頭が四角いのと関係が、あるんでしょうか。

体重は、3g前後です。



カナブン 幼虫 3齢 ♀

マット交換 2008年10月05日

9月20日に母カナブンは事切れていましたので、約2ヶ月ぐらいの成虫寿命でした。

幼虫も大きくなってきたころですので、観察をかねてマット交換しました。
全頭3齢幼虫に加齢していました。
53頭中49頭が、無事成長しています。
この中で、♂らしき幼虫3頭、♀らしき幼虫3頭を観察用に単独飼育して、残りを半々にして集団飼育することにしました。

しかし、面白い幼虫達ですね〜。飼育ケースをさばいてみると、始めは急いでマットにもぐろうとしますが、もぐれなかった幼虫はある程度動いて「ピタッ!」と止まります。
それも全頭ほぼ同時です。
体の力をすべてぬいて、「ふにゃふにゃ」になります。
最初は、びっくりしてショック死したのではないかと思いました。
割り箸などで、少しつついたりしましたが、「ピクリ」とも動きません。
割り箸で挟んで移動しようと思っても、「ぷにぷに」なので挟むのが難しい!

「あ〜、ショックで死んじゃったよ!」と眺めていると少しずつ少しずつ動き出しました。
「死んだと思わせぶり」、いわゆる「死んだふり」です。

「死んだふり」をしだすとかなり長い間やってます。
ぬいぐるみのように、ポーズを取らせることもできます。
マットに「ちょこん」と座らせても、2〜3分このままでいますからすごい根性の持ち主です。

外敵に対する、防衛手段なんでしょうね。
「僕は、エサではありません。食べるとまずいですよ!」と言っているように見えました。

カナブン 幼虫 雌雄判別 ♂

カナブン 幼虫 雌雄判別 ♀

雌雄判別 ♂は、VともY時型とも言える生殖細胞が濃いですし、中心部に脂肪層が集まっているように見えます。

♀は、V字型が薄いです。

体は、♂のほうが多少大きいようです。(微妙です。)

頭の大きさでの判別は、カナブンの場合もともと小さいので、見分けるが難しいかと思います。

多分これでいいと思いますが、羽化までのお楽しみです。

カナブン 土繭

カナブン 幼虫 雌雄判別 ♂

土繭

(蛹室)
2009年06月15日

飼育ケースから「ブーン」という音が、聞こえました。

成虫が、羽化してマット上で活動開始したようです。
急いで、飼育ケースをのぞくと羽化した新成虫が、5頭ほど元気よく暴れ回っていました。
カナブンは、この時期から活動開始するようです。

飼育ケースのマットを少しづつ取り除いていくと、「土繭」と呼ばれるカナブンの蛹室が出てきました。
大きさは、ウズラの卵よりほんの少し大きいぐらいです。
全部で土繭は、6個ありました。

中を観察しようと土繭に穴をあけたところ、羽化した成虫がいました。

さらにもう少しマットを掘り下げていくと、カナブンが羽化して脱出した土繭が、何個か出てきました。
結局、すべての個体が、もうすでに羽化していました。

残念ながら、今回の飼育観察では、蛹を観察することは出来ませんでした。
5月下旬〜6月の上旬にかけて観察しないといけなかったようです。

カナブン 成虫

カナブン 成虫

カナブン 成虫

成虫の観察 2009年06月16日

40頭ほど無事羽化したのですが、ほとんどの個体がノーマル色です。

緑色のきれいな個体は、2頭、ノーマル色と緑の混ざった個体が、2頭でした。
そのほかの色の個体は、0です。
やはり、赤とか青の個体は、少ないようです。
ほんとに、希少色みたいですね。

カナブンは、とてもたくさんの子孫を残すのですが、弱い個体は、幼虫時代や羽化してまもなく死んでしまったりして無事生き残る個体は、どれぐらいなんでしょうね。
飼育ケースに入れて、1日たっただけでも2頭ほど☆になっていました。

あとは、どれぐらいの期間の成虫寿命があるかどうか、興味深いところですね。

幼虫時代に雌雄判別を行ったのですが、個別飼育の個体で確認したところほぼ当たっていたようです。