組み方 |
黒土をケース底より約3〜4cmいれて発酵マットを約1cmほどいれます。
産卵木をその上に置き、産卵木が少し出るぐらいに発酵マットでうめてゆきます。手で押し固める感じであまり強くつめなくてもよいです。
黒土がない場合、発酵マットだけでもよいです。
この状態で表面に霧吹きをかけて1週間ほどなじませます。発酵マットのガスも抜けます。
ケースとフタの間に保湿シート又は新聞紙を入れて雑虫の進入を防いでおきます。
エサなどを入れ準備完了です。 |
水分量 |
ここで水分量ですが、発酵マットは有名メーカーのものを使用すれば、ほとんど加水の必要はありません。
現在は、ほぼ品質も安定しているのであまり水分量にこだわらなくてもいいようです。
黒土は、加水しすぎると泥になります。植木鉢などで植物が根を張っている部分ぐらいの水分量が目安です。 |
♀の
投入 |
ペアリングが終わったところで、産卵用セットに♀だけ移します。
約1週間〜2週間、遅くとも1ヶ月ほどで、♀はマット中に卵を産みます。
ケース底、側面に数個の産卵を確認できたら、なるべく急いで♀を取り出したほうがよいです。 ♀は、さらに卵を産むため、動き回りますので、せっかく産んだ卵を踏み潰してしまいます。
取り出したら、1週間ほど体力を回復させて次のセットに
投入します。
産み付けられた卵は、3週間〜1ヶ月ほどで孵化し、幼虫が誕生します。
産卵数は、一回のセットで数個〜50個、2回セットを組みますと多いときは、全数で100個ぐらい産みます。
1つの産卵セットに複数の♀を入れると産卵数は、確実に減ります。
(関連項目 産卵について)
一口メモ
この産卵木の側面を使って♀は、マット上に出てくることが多いようです。うまくゼリーを配置すると産卵木とマットの境目に坑道をほってゼリーを食べにでてきたり、またもぐったりと行動が安定するようです。坑道の入口にゼリーがあるとベストですね。
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産卵木について |
◆柔らかいものが、いいですが、発酵マットの中にいれますので、普通の硬さの物でも以外と柔らかくなります。
できるだけ芯のないものがいいでしょう。
◆雑虫対策を入念にすること。産卵木には、雑虫の混入が多いです。
コメツキムシ、カミキリムシ等。これらは、クワガタの幼虫を食べてしまいます。
コクワガタの幼虫の混入などもあります。
せっかく取れた幼虫が実は、「コクワだった。」ということを防ぎましょう。
(このサイトは、ノコギリクワガタを前提としています。コクワガタが雑虫だという意味ではありません。)
◆産卵木の処理方法
@電子レンジ 5分〜7分。
A冷凍殺虫 −10℃以下の温度で1ヶ月くらい。
B無酸素殺虫 飼育小技A参照。
以上のどれかをしたのち1日ほど水没、半日陰干ししたのち皮をはがして産卵セットへ投入します。
産卵木の皮は、釘抜きの先端で「こんこん」と軽くつつくと
簡単にはがせます。 |